更新日:2025.07.04
2025年6月21日~29日、EXPOメッセWASSEで開催された「2025年日本国際博覧会(大阪?関西万博)」において、大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系の齊藤 剛史教授と国立障害者リハビリテーションセンター研究所の伊藤 和幸氏が共同開発した「眼球運動を活用したスイッチ入力システム」を展示しました。
<展示の概要>
筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病を患うと、筋力が低下し、ナースコールや意思伝達装置のスイッチ操作が困難になります。しかし、眼球運動は比較的残りやすい運動機能であるため、「はい」「いいえ」の意思を表示するために決まった方向に眼を動かして意思を伝えることができます。
そこで、大学院情報工学研究院の齊藤 剛史教授と国立障害者リハビリテーションセンター研究所の伊藤 和幸氏とが共同で、眼の動きや長めに閉眼する動作を自動的に検出し、スイッチ操作に結びつけるシステムを開発しています。このシステムにより、眼の動きでナースコールを呼び出すだけでなく、機器のアクセシビリティ機能を活用してスマートフォンなどの汎用製品の操作も可能になります。
展 示 | 眼球運動を活用したスイッチ入力システム | 会 場 |
EXPO2025 大阪?関西万博 (EXPOメッセ「WASSE」) |
期 間 | 2025年6月21日(土)~6月29日(日) |
◇障害者自立支援機器 ~「つなぐ」テクノロジーについてはこちら。
(国立障害者リハビリテーションセンター研究所 特設WEBサイト)

システム説明パネルを指さす共同研究者の伊藤氏